観光時間60分
説明
ヨドコウ迎賓館は、山邑家別邸として1918年(大正7年)にアメリカが生んだ近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトによって設計されました。
1974年(昭和49年)には、大正年間の建物として、また鉄筋コンクリート造の住宅建築として初めて、国の重要文化財に指定されました。
日本では旧帝国ホテルの設計者として知られているライトですが、建築当初の姿をほぼ完全に残すライトの住宅建築は、日本にはこのヨドコウ迎賓館のみです。
敷地は南北に細長く、ゆるやかな南傾斜となっており、建物はその山肌に沿って階段状に建てられています。幾何学的な彫刻を施した大谷石や、マホガニーの複雑な木組み装飾、植物の葉をモチーフとした飾り銅板など、自然と融和するライトの建築思想を随所から感じられます。
建物は緑に囲まれた小高い丘の上に建ち、屋上のバルコニーからは六甲の山並み、市街地や大阪湾を眺望することができます。